診療科ごとの転職術

看護師が有料老人ホームに転職するなら知っておきたいポイント

有料老人ホームは、高齢者が日常生活に必要なサービスを受け生活するための場所です。
民間企業が経営しているので、介護・医療以外のサービスはさまざまでホームによってことなります。

入居者の条件はなく、介護が必要な方や介護を必要としない健康な人もいます。
介護付き有料老人ホーム・在宅型有料老人ホーム・健康型有料老人ホームの3種類あります。

項目 評価 コメント
看護師資格 必要 医療行為があるため、看護師の資格は必須
その他資格 不要
臨床経験 3年以上 未経験でも可能な求人あり
平均給料 日勤のみ平均30万、夜勤あり平均35万
福利厚生 独身寮、託児所を完備したホームあり
シフト体制 1交代or2交代制 日勤(9時頃~18時頃)、夜勤(17時頃~10時頃)
夜勤 施設によって異なる。看護師24時間体制のホームは夜勤あり
残業 少なめ
土日出勤 休みは4週8休のシフト制、土日休みの施設もあり
オンコール 夜勤がない施設はオンコールあり
求人数 全国的に多い
正社員 正社員の募集は多い、非常勤の募集もある
医療行為 医療行為は少ない
仕事の難易度 高度な医療技術は必要ないが、急変時の対応があるため幅広い知識が必要
スキルアップ 認定看護師、専門看護師など資格取得を目指せる
将来性 高齢化社会が急速に進んでいるため、将来性は心配なし
病院への復職 医療行為がほとんど無いため、時間が経つにつれ難しくなる
子育てママ 日勤のみのホームもあるため、子育て中でも働きやすい
新卒 × 新卒採用は少ない
ブランクあり ブランクありOKの求人多い

有料老人ホームではどんな仕事をする?

有料老人ホームでは、入居者が「自分らしい生活」ができるようスタッフが連携してサポートしています。

看護師の仕事は、入居者の健康管理が中心となります。
入居者の日ごろの健康状態の把握をすることで、ちょっとした変化に気づくことができます。
対応の遅れが重症化を招くこともあるので、観察力と判断力は重要です。
他には、服薬管理、経過観察、医師との連携、急変時の対応、病院への付き添いなどがあります。

有料老人ホームで働く看護師はどんな人?

40・50・60代のベテラン看護師が多く活躍しています。
高度な医療はありませんが、医師のいない場所で看護師の判断が求められるため、実務経験の長い看護師が多い傾向にあり、新人看護師はほとんどいません。
老人看護に興味がある、入居者と向き合った看護をしたいなど老人看護への関心の高い看護師も多くいます。

有料老人ホームで働くメリットはどんなこと?

・入居者と長期的にかかわり、ゆっくり時間をかけ個人を尊重したケアができる
・入居者の「ありがとう」という言葉に大きなやりがいを感じることができる
・ブランクがあっても、今までの看護経験を活かして働くことができる

有料老人ホームで働くデメリットはある?

・医療行為が少ないため、物足りなさを感じる、病棟に戻るのが難しくなる
・医師がいない中で、的確な判断が必要なためプレッシャーが大きい

まとめ

最近の有料老人ホームは、高級感のあるホテルのようなホームやレクリエーションが充実したホームなど、地域との交流を持ち入居者が余生を楽しく過ごせるよう明るくて開放的なホームが増えています。

そういった場所で、看護師は入居者と深くかかわりを持つことができます。
病棟ではできない、ひとりひとりの入居者と向き合い、丁寧な看護ができるのでやりがいを得ることができます。

また、夜勤やオンコールのない施設を選べば、子育て中でも働きやすく、プライベートも充実できます。
実務経験が3年以上あれば、ブランクがあっても働くことができるので、看護師の転職先として人気が高くなっています。

お役立ちコラム

コラム1「有料老人ホームの種類」

<介護付き有料老人ホーム>
介護などのサービスを行うホームです。
ホームのスタッフが介護サービスを行います。
看護師の配置基準は、入居者30人未満で看護師1人、31~80人で2人、81~130人で3人となっています。

<在宅型有料老人ホーム>
生活支援などのサービスを行うホームです。
介護サービスは、ホームのスタッフではなく、訪問介護を利用しています。
看護師の人員配置基準はありませんが、役6割のホームで看護師が配置されています。

<健康型有料老人ホーム>
食事などのサービスを行うホームです。
介護サービスは行っていません。
看護師の配置基準もなく、全国的に数が少ないので、看護師の求人はほとんどありません。

コラム2「施設ごとの特色」

さまざまな分野に特化した有料老人ホームが増えていて、施設によって看護師に求められることも違います。

・医療特化型、認知症専門
医療依存の高い入居者が多いので、医療ケア、認知症ケアが求められる。

・リハビリ特化型
いつまでも元気でいたい前向きな入居者が多く、在宅復帰を目的としている施設もあります。

・レクリエーション充実型
看護師も一緒にレクレーションに参加し、入居者を見守ります。

・高級志向
入居者は高い利用料を支払っているので、接遇、マナーなど丁寧な対応が求められます。

コラム3「有料老人ホームに転職したいなら」

有料老人ホームは、民間が経営しているため、施設によって勤務形態や看護師の仕事が大きく変わります。
気になる求人があったら、求人の内容だけを確認するのではなく、入居者が利用するための老人ホームの検索サイトを確認すると良いでしょう。

老人ホームの検索サイトでは、施設ごとにどんな医療に対応しているか、入居者やその家族の口コミも掲載されているので、参考になります。

看護師が特養に転職するなら知っておきたいポイント

特別養護老人ホームは、在宅での介護が難しい高齢者が、介護サービスを受けながら生活するための施設です。
通称、「特養」と呼ばれています。

入居者は65歳以上の要介護3以上の認定者で、入院や治療の必要がない人です。
入所期間に制限がないため、入院や治療が必要にならない限り、施設で最後を迎える人もいます。

「終の棲家」として、入居者はスタッフと長期に関わります。
スタッフは入居者100人に対して、医師(非常勤可)1人、看護師3人、介護士31人などが配置されています。

項目 評価 コメント
看護師資格 必要 医療行為があるため、看護師の資格は必須
その他資格 不要
臨床経験 3年以上 未経験でも可能な求人
平均給料 26万~43万 平均30万
福利厚生  独身寮、託児所を完備した施設あり
シフト体制 1交代 日勤のみ 9時頃~18時頃
夜勤 なし  夜勤時は介護士のみ
残業 少ない
土日出勤 休みは4週8休のシフト制、土日休みの施設もあり
オンコール  夜勤がないため、オンコール対応
求人数  全国的にあるが、都市部に多い
正社員 正社員の募集は多い、非常勤の募集もある
医療行為 医療行為は少ない
仕事の難易度 高度な医療技術は必要ないが、急変時の対応があるため幅広い知識が必要
スキルアップ 認定看護師、専門看護師など資格取得を目指せる
将来性 高齢化社会が急速に進んでいるため、将来性は心配なし
病院への復職 医療行為がほとんど無いため、時間が経つにつれ難しくなる
子育てママ 残業も少なく、夜勤がないので子育てママでも働きやすい
新卒 × 新卒採用は少ない
ブランクあり ブランクありOKの求人多い

特養ではどんな仕事をする?

特養の仕事は、医療行為は少なく、健康管理がメインです。
特別な治療や高度医療はありませんが、看護ケアがとても需要になります。

入居者の苦痛に感じていることや困っていることなど、生活の不自由なことを把握しなければなりません。
できるだけ痛み・苦しみ・不安が少なくなるよう、入居者の気持ちに寄り添うことが大切です。

他には、服薬管理、経過観察、医師との連携、急変時の対応、病院への付き添いなどの仕事があります。
終身にわたっての介護になるため、看取りもあります。
看護師は他のスタッフと協力して、入居者が安心して生活が送られるように努めます。

特養で働く看護師はどんな人?

特養の看護師の平均年齢は49.7歳で、20、30代の看護師は2割、40歳以上の看護師が役8割を占めていて、病院で経験を積んだベテランナースが多いです。

夜勤もなく、ブランクがあっても働きやすいことから、子育て中のナースや、子育てに一段落したナースも多く働いています。

また、お年寄りが好きで老人介護がしたい、高齢者の健康管理・日常のサポートを学びたい、今までの病院経験を生かしたいなど老人看護への関心の高いナースが多く働いています。
常勤医師の配置義務はないため、ほとんどの特養は医師が不在で、定期的に往診に来ます。

特養で働くメリットはどんなこと?

・病院にはない個人を尊重したケアができ、一人一人にゆっくり時間をかけて向き合った看護ができる
・ブランクがあっても、今までの看護経験を活かして働くことができる
・夜勤がなく、残業も少ない

特養で働くデメリットはある?

・医療行為が少ないため、物足りなさを感じたり、病棟に戻るのが難しくなる
・医師不在、看護師の人数も少ないため、緊急時の判断にプレシャーを感じる
・オンコールの負担が大きい

まとめ

特養は、入居者の「生活の場」です。
入居者を長期的にお世話することになるため、中には家族のようなお付き合いになることもあります。

そんな入居者と看取りまでお世話できることに、大きなやりがいを感じることができます。
病院看護にはない心のこもったケアができるので、老人看護に興味のある方にオススメの職場です。

お役立ちコラム

コラム1「オンコールについて」

特養の看護師は夜勤がないため、約9割の特養でオンコール体制をとっています。
オンコール待機の回数は月平均9回程で、そのうち電話対応の回数は、月平均2.4回となっています。
オンコール対応で約8割の看護師が下記の負担を感じています。
・精神的、身体的に休まらないこと
・行動が制約されること
・待機自体が負担になる
・電話対応が負担になる
・呼び出されて、施設へ出勤すること
・翌日の勤務がつらい

コラム2「看取りについて」

入居者とその家族は、自然な看取りを希望する人が多くいます。
そのため、医療行為ができずに、もどかしさを感じる看護師も少なくありません。

特養での看取りは、病院と違います。
入居者とその家族が希望する最期、その人らしく迎えられるかを大切にしています。

コラム3「介護と看護の境界線」

看護師と介護士。
一番の違いは、医療行為ができるかできないか。

医療行為以外の仕事においては、看護師と介護士どちらが行うのかは、曖昧です。
医療行為は、看護師しか行えませんが、入居者のお世話はどちらでも行えます。

しっかりと役割分担されている施設もあれば、そうでない施設もあります。
施設によって、看護師の役割は大きく変わります。

看護師が老健に転職するなら知っておきたいポイント

介護老人保健施設は、入居者が自宅で生活できるよう支援する施設です。
通称、「老健」と呼ばれています。

入居者は65歳以上の要介護1~5認定者で、入院・治療は必要ないが、自宅での生活が困難なためリハビリが必要な方です。
3か月ごとに「利用者が自宅に戻れるか」の判定が行われるため、入居者の入所期間は、3か月~半年、長くて1年ほどです。

スタッフは、入居者100人に対して、医師1人、看護師9人、介護士25人、セラピスト1人という配置基準があります。
介護施設の中では、唯一、医師が常駐していて、看護師の人数も多いのが特徴です。

入居者の在宅復帰を目指すための施設ではあるが、「介護療養型老人保健施設(新型老健)」では看取りも行っています。

項目 評価 コメント
看護師資格 必要 医療行為があるため、看護師の資格は必須
その他資格 不要
臨床経験 3年以上 未経験でも可能な求人あり
平均給料 日勤のみ平均32万、夜勤あり平均36万
福利厚生 独身寮や託児所完備、保養施設など福利厚生の充実した施設もある
シフト体制 2交代制 日勤(9時頃~18時頃)、夜勤(17時頃~10時頃)
夜勤 夜勤あり

看護師はひとりの場合もある

残業 少ない
土日出勤 休みは4週8休のシフト制
オンコール ×  夜勤があるため、オンコールはない
求人数 全国的にあるが、都市部に多い
正社員 正社員の募集は多い、非常勤の募集もある
医療行為 医療行為は少ない
仕事の難易度 高度な医療技術は必要ないが、急変時の対応があるため幅広い知識が必要
スキルアップ 認定看護師、専門看護師など資格取得を目指せる。
将来性 高齢化社会が急速に進んでいるため、将来性は心配なし
病院への転職 医療行為がほとんど無いため、時間が経つにつれ難しくなる
子育てママ 夜勤があるため、24時間保育のある施設や日勤のみの求人を探す必要あり
新卒 × 採用条件が臨床経験3年以上の施設が多く、新卒採用は少ない
ブランクあり ブランクありOKの求人多い

老健ではどんな仕事をする?

老健の仕事は、入居者が自宅で生活できるよう「リハビリ」がメインになります。
看護師の仕事には、リハビリ、基本的な看護業務、観察、日常生活援助、他職種との連携があります。

・リハビリ
リハビリには、セラピストが行う「リハビリ訓練」と看護師・介護士が行う「生活リハビリ」の2種類あります。
「生活リハビリ」とは、食事・入浴・排泄などの日々の生活の中で、ちょっとした動きのトレーニングを行うことです。
セラピストが計画を立て、看護師や介護士が行います。
食事や入浴の介助もただ手伝うのではなく、自分自身でできるように、見守り・支えます。

・基本的な看護業務
バイタルチェックなどの健康管理、服薬管理、経過観察、口腔ケア、褥瘡ケア、医師の補助、急変時の対応、病院への付き添いなどがあります。

・観察
入居者は高齢で体の機能が低下しているため病気にかかりやすく、ちょっとした変化も見逃さないようにしなければなりません。
日常の健康状態の把握は、異常の早期発見につながるため、観察力・判断力が重要になります。
病院の看護と違い、看護師の判断力が必要なことが多く、とても責任のある仕事です。

・日常生活援助
日常生活に関わる食事や入浴、排せつ介助などを行います。
介護士だけが行う施設もありますが、介護士か看護師どちらが行うのか線引きがあいまいな施設も多いです。

・他職種との連携
入居者の在宅復帰を目指すため、医師、介護士、セラピスト、管理栄養士、支援相談員、ケアマネージャーとの連携が大切になります。

老健で働く看護師はどんな人?

40代・50代の経験を積んだベテランナースが多く活躍しています。
理由としては、体力的に不安を感じる看護師や、忙しく働いてきたが少しゆったりしたいと考える看護師が、今までの病棟経験を生かして活躍できるからです。

また、ブランク後、復帰の一歩として医療行為の少ない理由で介護施設を選ぶ看護師も多くいます。
臨床経験が3年以上必要なため、新人ナースや未経験ナースはほとんどいません。

老健で働くメリットはどんなこと?

・看護師もリハビリに関わるため、リハビリの効果が見え、喜び・やりがいを感じることができる
・医師常駐、看護師の人数も多く、一番病院に近い施設なので、看護師として働きやすい
・医療行為が少ないため、ブランクがあっても働きやすい

老健で働くデメリットはある?

・夜勤は医師不在、看護師が一人体制の場合もあるため、急変時の判断がプレッシャーになる
・医療行為が少ないため、物足りなさを感じる、病棟に戻るのが難しくなる
・リハビリがメインのため、最新の医療を行う機会がない

まとめ

老健は、入居者の在宅復帰を目指し、医療ケア・介護・リハビリを行う施設です。
医師・看護師・介護士・セラピストなど、チームで在宅復帰を目指しています。

入居者のADLの向上や、在宅復帰がかなった時は、チーム全体で喜びをわかちあえることができ、とてもやりがいのある仕事です。
入居者ひとりひとりと、じっくり関わることができるため、お年寄りが好きな人や老人介護に興味のある人にオススメの職場です。
また看護師だからといって、看護業務だけを行うのではなく、介護やリハビリも積極的にできる人が向いています。

お役立ちコラム

コラム1「新型老健って?」

介護療養型医療施設の廃止案を受けて、その受け皿として2008年に「介護療養型老人保健施設(新型老健)」が設立されました。

従来の老健との違いは、充実した医療サービス(淡の吸引、胃ろう、経路栄養など)や看取りを行っていることです。

 

コラム2「従来の老健では、医療サービスや看取りは行ってないの?」

多様化するニーズに対応するため、従来の老健でも医療ケア、看取りケアの必要な人も受け入れている施設が増えています。
施設によって受け入れ態勢が異なるので、看護師の仕事内容も大きく変わります。

 

コラム3「スキルアップについて」

老健でも病院と同じように、勉強会や外部研修など学ぶ機会はたくさんあります。
全老健主催の外部研修は、老健看護師対象の研修会やリハビリや看取りに関する研修会などがあります。
施設内では、認知症ケア、褥瘡予防のための体位交換や褥瘡ケア、急変時対応などの勉強会を定期的に行っています。

また、認知症看護認定看護師、老年看護専門看護師、ケアマネージャーの資格取得を目指すこともできます。

看護師が緩和ケア病棟に転職するなら知っておきたいポイント

項目 評価 コメント
特徴 末期がんや疾病などで、回復が見込めない患者さんのケアや看護を提供する場所
役割 患者さんの疾患による痛み、肉体的・精神的苦痛などを和らげ、最高の最期を迎えることができるようケアする
残業 急な入院がないため、比較的少ない
求人数 × 病棟数が少ないため、求人数は非常に少ない
医療行為 一般的な医療行為ではなく、緩和を目的とした医療をする
スキルアップ 緩和ケア認定看護師資格、緩和ケアについてのスキルが身につく
ブランク ブランク看護師でも働きやすい、ただ緩和ケア病棟経験のある人は優遇される
子育てママ 託児所完備の病院が多く、残業も少ないので、働きやすい
新卒 × 新卒看護師の採用は少ない

緩和ケア病棟ではどんな仕事をする?

緩和ケア病棟は、老衰・病気・障害などの理由により、治療による改善の見込みがなく、余命2週間~半年程度で死を迎えることを想定する時期の患者さんが多いです。

・主な仕事内容
担当医や薬剤師・栄養士などと協力しながら、痛みや苦痛の軽減を目的とした、治療やケアをします。
また、患者さんが良い入院生活を送れるよう、音楽会やお茶会などを開き、季節に応じて飾りつけをし、リラックスできるよう環境づくりが必要です。

・ご家族のケア
緩和ケア病棟の看護師は、患者さんが亡くなる時期のケアをします。
ご家族にとって、患者さんが亡くなる前というのは、とても辛いです。そんなご家族の気持ちに寄り添い、患者さんとの付き合い方のアドバイスをします。

緩和ケア病棟で働く看護師はどんな人?

緩和ケア病棟は、患者さんの苦痛を軽減し、残りの時間を、その人らしい過ごし方ができるようにすることを目的としているため、患者さんの話をじっくり聞ける看護師が多いです。

患者さんがどんな苦痛を感じ、何を求めているのか理解する必要もあるため、コミュニケーション能力の高い看護師が働いています。

緩和ケア病棟で働くメリットはどんなこと?

・緩和ケアは、看護師・医師・カウンセラー・薬剤師などが一丸となって医療を提供するので、チーム医療が学べる
・穏やかに過ごすことを目的としているため、勤務が比較的ゆったりしている
・じっくりと一人一人に看護するため、患者さんと深く関わることができる
・残業が少ないので、プライベートが充実できる

緩和ケア病棟で働くデメリットはある?

・患者さんやその家族との関わり方に悩みやすい
・終末期の患者さんが多いため、精神的なダメージが大きい

まとめ

緩和ケア病棟の看護師は、患者さんの痛みや苦しみを和らげることを目的とし、その人らしく過ごすことができ、そして穏やかなまま旅立つことができるよう、お手伝いをします。
身体的・精神的な苦痛などを取り除くため、患者さんの気持ちに寄り添い、深く患者さんを理解することが必要です。
また、患者さんのご家族に、事実を受け入れて前向きになってもらうよう、家族のケアが必要です。
患者さんの最期に携わり、旅立ちの手助けをすることはやりがいになります。

お役立ちコラム

コラム1 患者さんとのかかわり方

入院している患者さんは、死への恐怖心を抱いています。
看護師は、患者さんの死の悲しみや恐怖を他の患者さんに伝わらないようにして、気持ちの切り替え、常に療養中の患者さんと明るく接していく事が必要です。

コラム2 緩和ケア病棟看護師の必要性

一般病棟と比べ、求人数は少ないが、注目度は高く、長寿、高齢化社会が進んでいるので、必要性は増しています。

コラム3 緩和ケア病棟への転職注意点

緩和ケアやがん看護の経験が浅い看護師は、緩和ケア病棟に配属されないことがあります。
緩和ケア病棟がある病院は、がん看護の専門性が高いので、キャリアに不安がある場合は、まずは他の病棟で経験を積んでから、緩和ケア病棟へ異動するといいです。

看護師が精神科病棟に転職するなら知っておきたいポイント

項目 評価 コメント
特徴 身体の治療ではなく、心の治療を提供する場所
役割 身体的には元気な場合が多いので、精神的ケアが重要
残業 × 少ない
求人数 多い  精神科は総合病院だけでなく、クリニックもあるため多い傾向
医療行為 少ない 医療行為というより、日常生活援助や療養上の世話が多い
スキルアップ  観察力や話す力が必要になるため、コミュニケーション能力が身につく
子育てママ 残業が少なめなので、育児との両立がしやすい
新卒  新卒でも精神科勤務は可能。教育体制の充実している病院を選ぶといい

精神科ではどんな仕事をする?

精神科は、統合失調症やうつ病、不安食害、アルコール・薬物依存症などのほか、認知症、アルツハイマー病を患う患者さんが多く入院しています。

仕事内容は、精神的ケアがメインになり、あとはバイタルチェック、食事、トイレ、入浴などの介助、リハビリのサポート、薬の管理、監視などになります。

患者さんの中には、薬を飲まない人や、間違った薬を飲んでしまうことがあるため、服薬指導は重要な業務になります。
また、精神状態によって、買い物、お金の管理などの日常的な仕事もあります。

精神科で働く看護師はどんな人?

精神科は、患者さんとのコミュニケーションが重要なため、人と話すことが好きな人や、人の話に耳を傾けることができる看護師が多く働いています。

また、暴れだした患者さんを押さえつけることや、体を張って仕事をすることが多いため、男性看護師の活躍が目立ちます。

精神科で働くメリットはどんなこと?

・残業が少なく、プライベートが充実できる
・急性期病棟のようなバタバタ感はなく、ゆったりと仕事ができる
・看護師としてのコミュニケーション能力が上がる
・患者さんの言動や表情の変化が少しでもわかったときは、やりがいにつながる

精神科で働くデメリットはある?

・医療行為が少ないため、看護スキルの低下
・患者さんが感情的になりやすく、暴力を振られることがある
・精神疾患を持つ患者さんとかかわるため、精神的なダメージがある

まとめ

精神科の看護師は、患者さんの病気が原因で、暴言・暴力を受けることがあります。
はじめは、ショックを受けますが、すぐに気持ちの切り替えが必要です。

患者と親しくするだけでなく、治療のためには、程よい距離感を持って接することも重要になってきます。

精神科での勤務が未経験なら、症状が軽い患者が多いところや、教育体制の整っている病院を選ぶといいです。

お役立ちコラム

コラム1「身につくスキルは?」

・コミュニケーション能力
・カウンセリング能力
・薬に関する専門知識
・自分の感情をコントロールする能力

コラム2「危険手当とは?」

精神科の患者さんは気持ちをコントロールできなくて、暴力に訴えてしまうことや、自らを傷つけてしまう「自傷行為」や他人を傷つけてしまう「傷害行為」をしてしまう危険があります。

看護師は患者さんの行為を素早く止めて、患者さんや周りの人にケガがないように守る必要があります。
そのため、危険手当がつく病院も増えています。金額は、月額約10,000円前後になります。

コラム3「どんな暴力?」

〈身体への暴力〉
・うつ病の女性患者が妄想・幻覚により、看護師の頭をたたいた
・認知症の高齢男性患者の要求に応じたけど、看護師を押し飛ばした

〈言葉による暴力〉
・薬物依存症の男性患者が妄想し、看護師に暴言・嫌がらせをした
・入院拒否の30代男性患者が看護師を威嚇した

コラム4「精神科ならでは?」

・喫煙所が設置されている病棟がある
・持ち物検査がある
・監視カメラが設置されている病室がある

看護師が手術室に転職するなら知っておきたいポイント

項目 評価 一言コメント
臨床経験 1年以上あった方が良い。しかし臨床経験がなくてもオペ室に配属される場合もある。
平均給料 22万~40万 オンコールの回数・日直回数で給料が大きく変わる。
福利厚生
夜勤 一部の病院は夜勤があるが、多くの病院は当直やオンコール体制。
残業 予約オペが多い病院はほぼ残業なし。急性期病院など緊急オペが多いと残業に繋がる。
土日出勤 多くの場合、オンコール体制が多く、基本土日は休み。
子育てママ 専門病院であれば予約オペ中心で残業も夜勤も少ないためママさんナースが多数活躍している。
新卒 新卒採用は少ない。ただ、オペ室は病棟や外来とは全く仕事内容が違うので教育制度が整っている病院は採用している。

オペ室ではどんな仕事をする?

オペ室で働く看護師の仕事内容は手術における医師、患者双方のサポートを行うことです。

主な仕事は「器械出し」と「外回り」2通りあります。
それぞれの役割を担う看護師がいて、初めて手術を行うことができます。

・器械出し
オペ中に医師が使う器械を出す仕事です。手術の進行を理解しながら、次に何が必要か判断する知識と理解力が必要です。
オペ室の看護師は、ほぼ全診療科目の手術を担当します。各診療科目によって、使用する器械は違いますので、状況に合わせて手術器具と手順を覚えなければなりません。
また、医師は患者から目が離せないので、最適な器械を素早く手渡すという判断力も必要です。

・外回り
オペ中における患者のケアと、オペ室全体の流れを順調に進行するように働きます。
外回りの看護師は、患者の家族に説明をします、術前、術後の患者の看護も大切な仕事の一つです。

その他、看護記録の作成、バイタルチェック、出血量、止血によるガーゼの枚数カウント、体温観察、体位変換、また手術中の明かりの調整も行います。

外回りの看護師は、手術が円滑に進行するように、縁の下の力持ちとなってサポートができれば医師や器械出しの看護師が集中することができます。

オペ室で働く看護師はどんな人?

オペ室では、失敗できない緊迫した中、自分から予測して動かなければなりません。注意力、集中力、さらにコミュニケーション能力とたくさんの力が必要になります。

最近では男性看護師の活躍が目立っています。理由は以下の通りです。

1.手術によって使う器械、器具が違うため、器械を覚えることが男性の方が強い。

2.手術は長時間にわたることもあるため、体力が必要なため。

オペ室で働くメリットはどんなこと?

オペは緊急オペがない限り平日の日勤帯に行われることが多いので、残業、夜勤が少なくプライベートを充実させることができます。

オペ室には「日勤のみ」「オンコール体制」「夜勤あり」「当直体制」があり、ママさんナースは日勤のみ、がっちり働きたい看護師は夜勤のある病院で働くといったライフスタイルに合わせて働くことができるのも、オペ室のメリットです。

平日の日勤のみで働ける職場は少ないので、専門性の高い仕事をしたい、スキルアップしたい、でも夜勤はできないといった看護師にとってオペ室は最適な職場です。

オペ室で働くデメリットはある?

オンコール体制を取っている手術室は多いですが、オンコール体制は看護師にとって負担がかかる体制です。

オンコール当番の日は、自宅待機になるので、呼び出しがあればすぐに出勤できるように、準備する必要があります。お酒を飲んだり、遠出したりできません。

忙しいオペ室の場合はオンコール当番のたび呼び出されます。いつも疲れが取れません。
しかもオンコール手当は、平均5000円以下がほとんどで、安い病院は1000円以下のところもあります。

まとめ

オペ室看護師の一番大きな役目は、医師のサポートを円滑に行い、かつ的確に手術の進行を進めることです。
長時間に及ぶ手術も珍しくないので体力勝負になります。

お役立ちコラム

オペ室のキャリアアップ

<手術看護認定看護師>
オペ看護師の中で、一番キャリアアップのレベルが高い資格です。

手術認定看護師になるために必要なこと
・看護経験が5年以上(そのうち3年がオペ室勤務)
・オペ室看護において器械出し、外回りの実績があること
・現在の部署がオペ室に所属が望ましい
という条件をクリアしている看護師に取得する権限があります。

研修期間は、6ヶ月以上 615時間です。昼間の研修になるので日勤の勤務をしながら認定看護師の研修を受けることは不可能になります。
認定看護師の資格は5年ごとの更新が必要です。

<手術看護実践指導看護師>
手術看護の質と保証の向上を現場看護師に伝えていく資格です。
しかも、勤務しながら資格取得できるので、手術看護認定看護師より取得しやすい資格です。

看護師看護実践指導看護師になるために必要なこと
・看護免許がある
・日本看学会正会員が3年以上ある
・手術経験が5年ある
・受験資格ポイントを50点以上ある(学会や研修の参加でポイント加算)
・手術看護実践事例を2例提出
・クリニカルラダーレベルⅢ認定証明書を提出
上記、条件をクリアし、申請料30000円納付し、審査で合格すれば資格取得できます。
手術看護実践指導看護師も5年ごとに更新が必要です。

<周術期管理チーム看護師>
日本麻酔科学会が認定するもので、麻酔科医の業務に関する基礎的な知識を持ち手術前、手術後、手術中の麻酔科診療の補助と医療器具や薬剤の準備など、麻酔科に関わる業務を麻酔科医と共に仕事する看護師のことです。

周術期管理チーム看護師になるために必要なこと
・オペ室勤務が2年以上あること
・3年内に日本麻酔科学会のセミナーに1回以上参加していること
・3年以内に日本麻酔科学会も年次大会か麻酔看護研修に1回以上参加していること
上記、条件をクリアし、筆記試験に合格できれば資格取得できます。
周術期管理チーム看護師は3年ごとに更新が必要です。

<滅菌技師>
滅菌技師とは医療施設など手術の器械など遺著器具の正しい知識と技術をもって滅菌することができる日本医療機器学会に定められた者のことです。

中央材料室で手術に使う器械を専門スタッフが滅菌する場合もありますが、病院によってはオペ室が滅菌を行うところもあります。

滅菌技師の資格を持っていれば、病院で滅菌するとき正確安全に滅菌でき安心して患者さんにオペすることができます。

滅菌技師になるために必要なこと
・日本医療機器学会の会員であること
・滅菌供給業務の実践に3年以上携わっていること
・日本医療機器学会が作成した「医療現場における滅菌保障」のガイドラインの内容が理解実行できること
この条件をクリアし、必要書類を準備し申請すれば、第2種滅菌技師の資格取得できます。
第2種滅菌技師は4年ごとに更新する必要があります。

<他の部署で活かす>
手術室の経験を他の部署で活かすのもキャリアアップの一つです。手術室の看護師は解剖生理学、器械類の知識が豊富なので他の部署でも経験を活かすことができます。
特に救命救急センター、ICU などは重宝されます。

看護師が慢性期病棟に転職するなら知っておきたいポイント

項目 評価 コメント
特徴 急性期を過ぎ、病状は安定しているが完治しておらず、病院での治療が必要な状態の患者さんに医療を提供する場所
役割 患者さんが安全に生活できるよう、リハビリテーションや介護士などと、チームを組み、生活を守ること
残業 緊急入院や緊急搬入などが少ないため残業は少なめ
求人数 比較的多いが、人気のためスグ埋まる
医療行為 少ない 病状が落ち着いている患者さんが多いため、医療行為は少なめ
スキルアップ 様々な処置に関わる機会や処置的な仕事は少ない
ブランク ブランクのある看護師も働きやすい
子育てママ 残業は少なめで、定時帰宅しやすいため、子育てママは働きやすい
新卒 看護技術や知識を学ぶ機会は少ない

慢性期病棟ではどんな仕事をする?

慢性期病棟の患者さんは、状態は安定していますが、病状の観察や教育や指導が必要なための入院。

主な仕事内容は、患者さんの病状の観察、疾患の検査や治療。
また、慢性期の患者さんは、入院が長期化することがあるため、患者さんの家族は不安を抱えています。
どのような治療が行われるか、回復するのかなど、家族の不安を軽減するようサポートが重要になります。

慢性期病棟で働く看護師はどんな人?

慢性期病棟は、患者さんとじっくり向き合うことができます。時間をかけて患者さんのケアをしたい看護師が多く働いています。

また、残業が少なく、定時に帰れるため、子育て中の看護師からも人気があります。

慢性期病棟で働くメリットはどんなこと?

・患者さん一人一人に合わせた看護ができる
・リハビリ看護が身につく
・ 残業は少ないので、プライベートが充実できる
・仕事と家庭を両立しやすい

慢性期病棟で働くデメリットはある?

・スキルアップする機会が少ない
・最先端の医療が経験できない
・日々の変化が目に見えづらいので、やりがいを感じづらいことがある

まとめ

慢性期病棟は、患者さん一人一人と向き合えることができますが、決して、仕事がラクではありません。

入院期間が長くなったり、病気に対する不安を抱える患者さんの精神的ケアも重要です。

また、夜勤体制や、医療療養病床か、介護療養病床なのか事前に把握しておくといいです。 重要なのは、具体的な業務のイメージをできる限り正しく知ることです。

患者とじっくり向き合うことの大変さ、難しさを理解して、慢性期の患者に対して、細やかな看護を行うスタイルが自分に合うと感じる方には、とても良い職場になります。

お役立ちコラム

コラム1「人気の職場?」

急性期病棟の求人はなぜスグに埋まるの?それは一番に働きやすさです。

急性期病棟は毎日、目まぐるしく忙しいイメージがありますが、それに比べ、慢性期病棟は患者さんの入れ替わりも少なく、急変もあまりないため、日々同じ仕事をこなして、ゆったりと仕事ができます。

また、女性の割合が高い職場ですから、仕事と家庭を両立しやすいのも人気の一つです。

コラム2「中途採用?」

慢性期病棟は、急性期病棟で経験のある看護師が転職してくることが多いです。

そのため、中途採用が積極的に行われています。

看護師が回復期病棟に転職するなら知っておきたいポイント

項目 評価 コメント
特徴 急性期を過ぎ、リハビリが必要な患者さんの、「在宅復帰する」ための病棟です。
役割 患者さんが、リハビリに集中できるよう入院生活の支援、ADL(日常生活動作)への援助
残業 患者の急変があまりないため、少なめの傾向です。
求人数 多い パートとしての求人数も多い。
医療行為 少ない 医療行為というより、介護的なケアやリハビリ看護が多い。
スキルアップ × 看護師が行う医療処置が少ないため、スキルアップをしたい看護師には物足りないです。
ブランク ブランク看護師も多く働きやすい職場です。
子育てママ 急な残業は少ないため、ほぼ定時に帰ることができるので、子育てママは、働きやすく、人気があります。
新卒 新卒採用は多い傾向です。ただし、医療行為が少ないため、看護技術の経験をする機会は少ないです。

回復期リハビリテーション病棟ではどんな仕事をする?

回復期リハビリテーション病棟の仕事は、脳卒中や、骨折、外傷などで脳や脊髄を損傷した患者さんの、日常生活動作の改善を目的としてリハビリを行うことです。

患者さんは、生命に関わるような疾患や手術などを経て、心身共にダメージを受けているため、安心してリハビリをしてもらうよう、環境つくりや適応のサポートなどが必要です。

主な仕事内容は、検温・採血・薬の指導をはじめ、洗面・トイレ・食事・入浴など生活面の介助になります。

また、患者さんの社会復帰・ADL(日常生活活動)能力の向上です。そのために、家族のサポートを行い、外出や生活などの介助方法を指導し、社会復帰に向けてのアドバイスや援助をします。

回復期リハビリテーション病棟で働く看護師はどんな人?

回復期リハビリテーション病棟は、回復期を勉強していきたい、リハビリテーションに関わる認定看護師の資格を取りたいと考えている看護師が多く働いています。

また、残業も少なく、定時に帰宅できることが多いので、ママさんナースも多いです。

回復期リハビリテーション病棟で働くメリットはどんなこと?

・患者さん一人ひとりに向き合ってじっくり看護できる
・チーム医療ができる
・回復期の過程が見られる

回復期リハビリテーション病棟で働くデメリットはある?

・医療行為が少なめ
・夜勤が大変(ナースコールが多い)
・体力的な仕事が多い

まとめ

回復期病棟は、主にチーム医療として行なわれます。
病棟にも医師や看護師のほかに、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護福祉士、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカーなどさまざまなスタッフが働いています。

看護師は、これらの人々とコミュニケーションを取りながら業務していくことが重要になります。

お役立ちコラム

コラム1「忙しい時もある?」

緊急を要する患者さんが少ないので、回復期病棟は、ラクと言われますが、一方で、生活面で介助が必要な患者さんもいますので、夜勤時のナースコールが鳴って休む暇もないということがあります。

コラム2「病棟の雰囲気は和やか?」

回復期病棟は、体力的な仕事が多いため、男性看護師も多く働いているので、女性だけのギスギスした感じがなく、雰囲気も和やかな職場が多いです。

 

看護師が救命救急に転職するなら知っておきたいポイント

項目 評価 コメント
臨床経験 1年以上 判断力が優れていることは不可欠だが、臨床現場の経験がないと、基本的な看護スキルが弱いので対応が難しい。
平均給料 30万~40万
福利厚生 「救急手当」「危険手当」など肉体的、精神的ストレスに対応した手当が支払われる。
夜勤 あり 患者は、一般の医療機関が終わって夜間に多く来るため必然的に夜勤は多くなる。
残業 重症者の搬送や急変が重なって人手が足りない以外はほぼ残業はない。
土日出勤 あり
子育てママ × 激務なため小さな子供を持つママさんナースは子供の体調不良時に早退できる環境にない。
新卒 新卒採用は少ない。高度で最先端の治療を行うので新卒看護師には重い職場。

救命救急ではどんな仕事をする?

救命救急の仕事は急を要する患者さんたちの看護です。 急を要する患者さんは、1次救急、2次救急、3次救急があります。

1次救急は軽症患者、2次救急は中等症患者、3次救急は重症患者に対する救急医療です。しかし、患者さんの立場からすると自分が軽症なのか、中等症なのか、重症なのかわからず、どのような医療機関に行っていいのかわからない時があります。

1次救急施設に2.3次救急の患者が来た場合や、1.2次救急施設に3次救急患者が来た場合、高次施設へ転送することが原則になっているが、受け入れを拒否され、1次救急が重症患者を看ることもあります。

【救急医療施設以外の働く場所】

・ドクターヘリに同乗して救急看護を行うフライトナース

・海外の災害現場に派遣される救急看護師 など。

救急レベルランク分け

1次救急 入院の必要がない状態で、外来診療だけ対応して診療後は帰宅が可能な患者さんの対応する医療機関です。

2次救急 一般病棟への入院を要するな中等症患者さん(上気道炎など)対応する医療機関です。

3次救急 2次救急で対応することが困難な重症患者さん(心筋梗塞、脳卒中など)に対応する医療機関です。

通常、3次救急に指定されている病院は、高度救命救急センターを開設しています。中には、ドクターヘリ対応な病院もあります。高度救命救急センターでは、より高度な専門的知識や技術を持つ救命看護のスペシャリストな認定看護師が活躍しています。

救命救急で働く看護師はどんな人?

精神的にも肉体的にもハードな職場なので、20~30代の看護師が多いです。また医療機器の搬送や長時間立ち仕事になるので男性看護師も多く働いています。

救急搬送される患者さんは、内科・外科問わず運ばれます。酔っ払いが救急で暴れたり、病院の備品を壊したり怖い思いをすることがあります。警察沙汰もしばしばあります。このように体力も精神力も強くなければならないので男性看護師も多く活躍しています。

救命救急で働くメリットはどんなこと?

どんな外傷や疾患の患者さんが来ても立ち向かえられるスキルが身に付きます。 危篤状態の患者さんの命を救えれば大変だった仕事も報われ喜びに変えることができます。

救命救急で働くデメリットはある?

患者さんがいつどんな形で来るかわからないので、常に緊張感とプレッシャーがありとても疲れる部署です。 患者さんの命を助けることができれば喜びに変わりますが、亡くなってしまう時もあります。 助かる命に直面する機会もありますが、消えていく命が強いストレスになることがあります。 救急で運ばれる患者さんもいれば自分自身で病院にくる患者さんもいるので、少しでも患者さんが重なると、どんどん忙しくなります。 その反面、救急の患者さんが全くいない場合もあるので、一般の科と大きな違いで、そこがデメリットとも言えます。

まとめ

救命看護師として働くには、何事も動じない精神力が必要になります。そして、知識を積み重ねていけば、どの診療科でも務まる技量を身に付けることができます。 ICU、NICUの担当になれば病棟復帰のハードルも下がります。 救命看護師として働くことは、看護師としての能力を最大限に広げてくれます。

救命救急に関するコラム集

コラム1「交通事故患者しか受け入れない!?」

医者の診療行為は全部点数制になっています。 一律1点10円です。ところが交通事故の場合はチョット違います。 治療費は医療保険ではなく自動車損害賠償保険から支払われるので、「自由診療」になります。 この場合、1点単価の値段を医者が勝手に決められるということになります。つまり好きなだけ医療費が取れるということです。 ある病院では交通事故の患者だけ受け入れるところもあります。その病院は1点単価20円です。 普通の病院の2倍もの報酬を受け取っているわけです。 もちろん、ここで働いている医師、看護師は普通の給料の倍以上稼いでいます。

コラム2「輸血拒否によって救えない命」

宗教上の理由で輸血を拒否される場合があります。 ある大学病院のNICUでは両親の宗教上の理由で輸血を受けられず、長期間保育器で過ごしている赤ちゃんもいます。 小さな子供が血だらけで運び込まれても、宗教上の理由で輸血を拒否されれば助けられる命も助けることができません。 そんな過酷な現場に耐えなければならないのも救命救急看護師の特徴です。

コラム3「救急で力が発揮できる診療科目」

救命救急に転職に有利な診療科目は…経験科が内科だから不利、外科だから有利ということはスキル上ありません。 専門知識が事前にあると強い診療科目、救命救急で力が発揮できる科目は下記です。 ・脳外科 ・心臓外科、循環器内科

看護師がICUに転職するなら知っておきたいポイント

項目 評価 コメント
臨床経験 3年以上 素早い判断力・知識が必要とされるため。また知識の土台が固まっていないと瞬時な判断ができない。
平均給料 25万~35万
福利厚生  託児所など完備している病院が多い。
夜勤 あり 24時間体制で2交代または3交代で働くので夜勤は多くなる。
残業 少ない ICUにいる患者さんは重篤状態にあり、処置は日勤帯に行うため、突発な事がなければ残業は少ない。
土日出勤 あり
子育てママ ICUは規模の大きい病院に多いため24時間体制で託児所が完備されているため子供を預けて働くことが可能。
新卒 × 稀に採用する病院もあるが研修や病棟内の勉強会等しっかりサポート体制が整っている病院。

ICUではどんな仕事をする?

ICUの仕事は、24時間監視体制で重篤な患者さんたちを看護する事です。
ICUには内科でも外科でも呼吸や循環代謝他、深刻な急性機能不全の患者さんたちを集中的に治療・看護を行ないます。
患者さんが急変することは、日常茶飯事であるため、病状変化による予定外の処置にも頭に入れて看護しなければなりません。

特に、大手術後は病状がいつ急変するかわかりません。
一般病棟での急変より命を落とす危険が高い患者さんが多いので、患者さんの体内の変化を予測する役割を果たすことがICU看護師の重要な仕事です。

一般病棟では夜間患者さんは寝ているので、業務量が減りますが、それに比べるとICUは夜間も忙しいです。

救急レベルランク分け

CCU 冠動脈疾患集中治療室 (急性心筋梗塞、不安定狭心症を専門に治療)ICUよりも専門な治療室
HCU  準集中治療室 ICUより軽症な患者の集中ケア

ICUで働く看護師はどんな人?

ICUでは、急変リスクが高い患者さんが多いので何が起こるかわかりません。
ICU看護師は自分の持っている知識に基づいて考察できる人、予測しようとできる人が多く活躍しています。
また、コミュニケーションがしっかりとれる人が、ICUで多く働いています。重症な方や、その家族に対して、担当看護師1人で行うのでコミュニケーション能力が高い人が活躍しています。

ICUで働くメリットはどんなこと?

ICUの患者さんは重症者が多く、常に緊張感の中で働きます。最新の医療機器を扱って、医師と話し合いながら進めるので自分次第でスキルアップすることができます。
そしてキャリアを重ねることで、認定看護師や専門看護師の資格を目指せます。
様々な資格がある看護師が在籍していると、病院側のアピールになりますので、病院側は全力でサポートしたいというのが内情です。資格手当によって給料アップも可能です。

ICUで働くデメリットはある?

小さなミスが命に関わるので、毎日働いているだけでプレッシャーが大きいです。ICUはやりがいが大きい分、大きなストレスと闘わなければなりません。

その他、ICUで働くデメリットとして夜勤が多くなります。見回りを中心に行っている一般病棟とは違い、夜勤中でも、緊急事態であわただしく働くことが多く体力的にも精神的にもハードな夜勤です。

まとめ

ICU看護師は、集中治療を行っている患者さんの全身管理をすることが一番の業務ですが、それと同時に家族への対応も大切な仕事の一つです。
ICUの面会は一般病棟より限られています。意識がない患者さんもいますし、様々な医療器具が装着されていれば家族は非常に不安になります。
その不安を少しでも緩和させるのも、ICU看護師の役割の一つです。

お役立ちコラム

コラム1「医療事故を防ぐには!!」

ICUは一般病棟に比べて医療事故が高い部署です。なぜなら、重症患者さんを看護しているので、ヒヤリハット事例や医療事故が多くなります。
医療ミスで一番多いのは「投薬・与薬ミス」です。分量の間違い・薬品名の間違い・医師の処方自体間違い等です。

ミスを未然に防ぐためには口に出して「○○薬○㎎ですね?」とか「○○注射ですね?」と復唱しましょう。
口に出して確認することによって、医師や同僚が間違いに気づいてくれる 可能性があります。

その他疲労を感じたら休息をとることです。ICU看護師は夜勤などで身体がヘトヘトになることも少なくありません。
そうなると集中力も低下しますし、ミスが起こりやすくなります。看護師は常に人手不足ですが、疲れを感じたら無理をせずに休息を取り、万全な態勢で看護業務に取り組めば医療ミスは未然に防げます。

コラム2「ICU看護師の配置基準って?」

ICU看護師の配置基準は重症度によって異なりますが、通常患者さん2人に対して看護師1人の配置が基準です。

なぜなら、厚生労働省が認める「ICU加算」取得のためです。国が認めた配置基準を満たさないと高い診療報酬(1泊約10万円)が得られなくなるので病院側はこの基準を守りたいわけです。

例えば、ICU病床が10床であれば最低でも5人看護師が必要になるわけです。ICU加算のために看護師の数を減らせないという病院の本音があります。
ICU の患者さんは重篤であり様々な医療機器を使用しているのでプレッシャーや精神的負担は大きいですが、看護師の数が常に安定しているのは魅力の1つです。