男性看護師が感じる3つの居心地の悪い感情

igokochiwarui

男性看護師のみなさんこんにちは。

「なんか居心地悪い…」

モヤモヤとした居心地の悪さを感じている男性看護師の方って多いんじゃないでしょうか?
男性看護師の多くが感じる居心地の悪さは、以下の3つの感情からきています。

  • 疎外感:自分がのけものにされていると感じること。
  • 無力感:自分に力がないとわかって虚しく感じること。
  • 劣等感:自分が他人より劣っていると感じること。

以下にそれぞれの感情がおこる場面と原因を分析してみました。
あなたが抱えている居心地の悪さが何なのか、見つけ出す手助けになれば幸いです。

疎外感

sogai

疎外感を感じる場面

  • 休憩時間になると一人になってしまう。
  • 悩みを相談出来る相手がいない。
  • 周りばかりが楽しそうに見える。
  • コミュニケーションがぎこちない。
  • 会話のグループに入れない。
  • 周りがよそよそしい。

疎外感を感じる原因

  1. 男性看護師は「異質なもの」だから

    人間にはもともと本能として、危険を察知・回避するという理由から、異質なものを除こうとする習性があります。
    そして、看護師の世界は女性社会ですし、そこに属する女性たちが作る集団から見た男性看護師は「異質なもの」であると認識されています。
    こういった認識は、あなたが女性社会に生きる男性だからこそ感じている違和感です。

  2. 男性看護師の絶対数が少ないから

    価値観の違いは 、一般的に同性よりも異性との間で大きくなると言われます。
    集団に属する時、異性の集団よりも同性の集団に属したいと考えるのは、人間としてごく当たり前の心理です。
    ですが、男性看護師の割合は全体から見ると6-7%程度であり、精神科などの昔から男性看護師が多く配属されている部署はあるものの、男性看護師の数は本当に少ないのです。
    以上の理由から、一般的な看護師の職場において、同性の集団に所属したいと考えるあなたの欲求は満たされることはありません。

  3. 欲求が生まれたから

    ちょうど入職して業務に慣れた頃から、「集団に所属したい」という欲求が生まれると言われます。
    「所属の欲求」はマズローの欲求5段階説の一つで、「生理欲求(食欲や睡眠欲)」「安全欲求(住む場所や健康や金銭的な安定・安全)」の次にくる欲求です。
    つまりそれは、あなたが金銭的にも肉体的にも生活が安定してきたということを現しています。
    あなた自身が安定してきた(=所属の欲求を感じ始めた)ことが、あなたが居心地の悪さ(=疎外感)を感じる原因の一つです。

疎外感への対策

あなたが感じる疎外感は、人として普通の感情です。
「所属したい」という欲求はあなた自身の充実度を、一段階上げるための欲求です。
そしてあなたが感じている疎外感は、あなたが今いる環境に起因しているものですので、あなたが気に病む必要はありません。
「男性でないと分かり合えないから男性同士のグループに所属したい」というのが本音かもしれませんが、実際問題として同じ部署に同性がいること自体がまれでしょう。
同じ職場であなたの欲求を叶えることは難しいですが、「全国男性看護師会」や「日本男性看護師会」といった互助会がありますので、入会してみるのもいいかもしれません。
職場の女性グループに属するという手段もありますが、女性のグループは価値観にしろ人間関係にしろ非常に特殊です。
業務上のつきあいに支障がないのであれば、女性グループとは適度に距離をとった付き合いの方がメリットが多いかもしれませんよ。

無力感

muryoku

無力感を感じる場面

  • 女性患者さんからの看護拒否。
  • 力仕事や夜勤をするのが当然と思われている
  • 「男のくせに」と言われる
  • 無理な仕事を頼まれても断れない
  • 意見を聞いてもらえない

無力感を感じる原因

  1. 患者さんは「他者」「異性」を拒否するものだから

    個人が意識する「他人との距離感・縄張り意識」を心理学用語で「パーソナルエリア」といいます。
    特に女性は男性に比べて羞恥心を感じやすく、中でも恋人や家族以外の男性に対してはパーソナルエリアが広めです。
    羞恥を伴うケアにおいて、女性患者が男性に身体を見られたり触れられたりする事を拒否するのはむしろ自然な感情です。
    あなた自身を拒否しているわけではありません。

  2. 「男らしさ」の定義が間違っているから

    「男らしさ」という言葉は、女性の発言力が強い場面では、女性から見た都合の良い男性像が主張されていることが多いです。
    そのため、「男らしさ」の中身が実際のあなたと大きく乖離したものである場合も多くあり、それを無理に要求されている可能性も多いにあります。
    「期待はずれの期待」に応えられないことは、あなたのせいではありません。

  3. 少数派の声はなかなか響かないから

    一般的に組織や集団は変化を嫌います。
    「そのままでいることが安心であり安定している」ので、変化させようにも元に戻ろうとする力が大きく働きます。
    これを心理学用語で「組織の恒常性 」といいます。
    どれだけ真っ当な正論を説いたとしても、少数派の意見が多数派をひっくり返すことは滅多にありません。
    これは集団による個人を標的としたいじめの心理にも繋がります。

無力感への対策

無力感を感じる原因は、あなたにはありません
女性患者の羞恥ケアを女性看護師に任せた分は、あなたに出来ることを精一杯引き受けましょう。
加えて、正しさを主張して居場所をなくしてしまっては本末転倒ですが、意図的な悪意を感じるような組織からは早めに身を引くことが懸命です。

劣等感

rettou

劣等感を感じる場面

  • 医師との上下関係。
  • 他の人には出来て自分には出来ないことがある。
  • 同僚の良いところばかりが目につく。
  • 女性看護師と同じ役割を果たせない。
  • ベテランとの違い。
  • 雑用を押し付けられる。

劣等感を感じる原因

  1. 男性は常に「競争」を意識する生き物だから

    男性の脳は「大勢の中から選ばれた一人=ナンバーワン」になりたいという考え方が主です。
    医療の現場において医師は絶対的な立場であり、その指示のもとで看護師が動くということは、これからも変わらない事実ですので、受け入れるしかありません。

  2. コンプレックスが強いから

    男性の脳は、一般的に「他者との比較」を強く意識するという性質があります。
    そして、他者と比較することで感じた「劣っている」というネガティブな感情が、強く大きくなったものがコンプレックスです。

  3. 完璧主義の考え方だから

    真面目で一生懸命過ぎる人ほど、完璧主義に陥りやすいです。
    他の人には出来ない気配りが出来る反面、どうでもよい事に集中し過ぎてしまう。
    そして出来るはずの理想の自分と、出来ない現実の自分の間にギャップを感じて、劣等感を感じます。

劣等感への対策

原因はあなた自身の思考や認識にあるかもしれませんが、ほとんどが「男性である」ことに起因するものです。
ですが「劣等感を感じる」ということは、言い換えれば「とても男らしい」という事でもあります。
また、競争心を「他者」との比較に向けるのではなく「自分自身」に向けることが一番建設的で実りがあります。
自己評価の基準を「完璧」から「合格点」に緩めることで、劣等感を感じる場面は一気に減るのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?
男性看護師が感じる居心地の悪い感情は「女性社会に生きる男性に特有の感情」がほとんどです。
中には、あなた自身が認識や接し方を変えることで状況を改善出来る場合もあります。
しかし、原因があなた以外にあるものについては、個人の努力でどうにかなるものではありません
自分の認識を変える努力をした上で、それでも居心地の悪さを感じるようであれば、転職を考えてみるのも悪くないでしょう。