新人看護師が悩む「看護師に向いてない」に立ち向かう体験談6つ

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新人の時大変なことを経験したことはありませんか?
そんなとき決まって「私は、看護師に向いていない」と思います。
多くの新人の看護師が抱えるこの悩みは、深刻です。
「看護師に向いていない」と思ったとき、そのまま悩み続けると心に大きなストレスを抱えます。
そうなる前に、行動しなければいけません。
この記事では、「看護師に向いてない」と思ったときどう行動したかを紹介します。
そのまま看護師を続けるなら「どう」続けるかという体験談と、
辞めるのではなく転職した場合の体験談をまとめましたので、読んでみてください。

そのまま続けた場合

かつて、患者さんの死が怖かった

U.Bさん(26歳女性)
当時の勤務先:民間病院

慢性期の療養病棟に勤務して2年目になります。
入職した頃、看護師に向いてないと思っていました。
患者さんを看取るのがとても辛かったからです。

私は、今まで人の死に触れたことがありませんでした。
初めて患者さんを看取ったときは恐怖で混乱しました。
徐々に下がっていく血圧や脈拍を、モニターを通じてみているだけでなんとも言えない気持ちになります。
エンゼルケアも震えて何もできず、看護師に向いてないのではと自分を責めました。

それだけでなく、感情の切り替えが下手でした。
ほかの先輩は、受け持ちの患者さんが亡くなったとき、すっと気持ちを切り替えているのですが、私は違いました。
長い間1人の死を引きずり、責任感で精神的な圧迫を感じるようになりました。

ですが、そんな私が変わるきっかけがありました。
ご年配の患者さんが亡くなられる時に、私に言った言葉です。
「死ぬのは人生で一回のイベントだから、看取ってくれる人がいるとほっとする」
「普段から色々話しかけてくれて嬉しかったし、いろんな人を看取ってあげてほしい」
思い返せば、時間があれば患者さんとできる限り話そうと必死に話しかけていました。
その結果、患者さんから温かい言葉をもらえました。

あのときの言葉で、もう一度看護師として頑張ってみようと思い、終末医療を勉強しました。
病院で息を引き取る患者さんのために、たとえ看護師に向いてなくて自分なりに頑張ろうと決意したからです。
私の言葉で、1人でも多くの患者さんが元気になればいいと前向きになれました。

向いてないかも、と思ったらやりがいを作りだそう

Y.Tさん(27歳女性)
当時の勤務先:大学病院

看護師3年目。
今の病院に配属された時、看護師に向いてないと毎日思っていました。
それは、看護師になって自己目標もなく流されるままだったからです。

病院に配属された時は、うっかりが過ぎると先輩からキツく当たられて、よく怒られていました。
当時、3人の患者さんの管理をしていたら、3人のうちの1人のレントゲンの時間を間違えました。
レントゲンの書類だしも忘れ、病棟は大混乱。
レントゲンのために待機していた先生の時間も狂い、ほかの患者さんのスケジュールも組み直しです。

また、失敗が多く師長から相当怒られました。
「何回教えても失敗ばかり! 看護師に向いてないんじゃないの!」
「毎回毎回いい加減にして、なんで看護師続けているの!?」
振り返りやメモはしっかりととっていましたが、それでもインシデントを起こしてしまいました。
なので、このときはっきりと看護師に向いてないので辞めようと思いました。

こうして、実家の母に看護師を辞めることを告げました。
そうしたら、「向いてないなら何で看護師になろうと思ったの?」
と聞かれ、そういえば何でだろうと思い返しました。
思い出したのが、「ありがとう」と言われる看護師にあこがれたことでした。

そこで思いついたのが「いろんな人からありがとうと言われるような行動を、やってみよう」ということ。
「それでダメだったら辞めてやる!」という考えでした。
まず、患者さんからありがとうを言われるためにはどうすればいいか考えました。
例えば、夜中の排泄コールの多い患者さんに嫌な顔をせずに笑顔で対応するという小目標を掲げます。
そして、その小目標を解決していきます。
排泄コールの多い患者さんが、退院時に「ありがとう」と言ってもらえたとき、目標は達成です。

こういった体験から向いてないと思うたびに、やりがいを得るための小目標を作りました。
自己目標を掲げずに、先輩たちの言うがままに動くだけだと、ダメなことが多いです。
なので、何かしらの自己目標を設定し、それを達成していく。
達成の喜びで「看護師に向いてないかも」という気持ちを上書きしましょう。

患者さんに拒否され、看護師に向いてないと信じた時期が私にもありました

Y.Sさん(25歳男性)
当時の勤務先:国立病院

こんにちは! 看護師2年目になります。
自分も看護師に向いてないと思ったときがあります。
それは、患者さんに看護拒否された時です。

最初は、男性看護師なので嫌われてるかな?
くらいの認識でしたが・・・・・・。
「おまえの看護はもうたくさんだ!」
「出て行け! おまえのようなやつは看護師を辞めちまえ!」
という言葉で、さすがに自分に原因があると思いました。

創傷処置やベッドバスが気に入らなかったのか?
自分の対応や言動に問題があったのか?
色々考えましたが、わからず悩む日々が続きました。
そうしている間にも看護拒否を別の人からもうけて、ショックでした。
こんな自分は、看護師に向いていないと思い、師長に退職の相談をしに行きました。

その時偶然、看護部長の方がいて、話を聞いてくれることになりました。
そして看護部長に言われたのが、「患者さんを機械的に見ていたのではないのか?」ということです。
確かに怒らせた患者さんに関しては機械的に接していたなと気づきました。

看護部長は、今後気をつけるべきこととして2つのことをやってみてはと提案してくれました。
1つは、患者さんと話すときは相手の言葉を使って会話をすること。
例えば、「腰の付け根のあたりにちょっと違和感があって不安で・・・・・・」
と言われたら、「わかりました、腰の付け根のあたりですね? どんな違和感がありますか?」
というような感じで確認をとりながら、「なるほど、それは確かに不安ですね」
と相手の不安に思うことを肯定しつつ会話するテクニックです。

もう1つは、相手の会話のリズムをつかむこと。
会話は人によってテンポが速かったり、テンポが速いと戸惑う人もいます。
なので、相手の話をじっくり聞いて、相手のテンポを把握し、合わせること。
そうすれば相手にとって話しやすく、聞きやすいのでストレス無く会話できます。

この二つを意識した結果、患者さんに拒否されることはなくなりました。
だんだん結果が伴ってくると、自信がついてきます。
看護師に向いてないと思っていた自分が、今は看護師であることが楽しくなりました。

◇小まとめ
看護師に向いてないとき、同じ病院に踏みとどまったのは自分なりに解決を図ろうとしたからですね。
向いてないと思ったとき原因はどこにあるのか考え、原因が自分だったときに自分なりに解決する。
素晴らしいことだと思います。

転職した場合

新人の時、どうしても耐えられず転職した話

R.Uさん(26歳女性)
当時の勤務先:民間病院

看護師1年目の新人です。
以前は民間の総合病院に勤めていましたが、いじめにあって転職しました。

私は、入職時に目をつけられいじめの標的にされました。
同僚が3人、先輩看護師が7人いる部署です。
自己紹介の時に、突然「顔がださいよねー」と先輩看護師言われました。
先輩看護師たちはドッと笑い、私は戸惑いました。
その時同僚は、私がいじめのターゲットになったと考えて距離を置きました。

それから、時折靴を隠されたりするような小さな嫌がらせが続きました。

ほかにも嫌がらせを受けました。
初めての受け持ちの患者さんが亡くなったとき、私は泣いてしまい何もできませんでした。
師長がフォローをしてくれたのですが、お礼を言いに行くといきなり怒鳴りつけられました。
「患者さんが亡くなっていちいち泣くの? 看護師としておかしいよ?」
「いい噂も聞かないし、役に立たないし、のろまだし、看護師とはとても思えない」
「いつでも辞めていいからね!」
そんな言葉でした。

こういう思いをしながら看護師って続けるモノなのか?
耐えられない私は、看護師に向いてないのかな?
そう思い、思い切って看護師のお悩みサイトに相談してみました。
そしたら返事が返ってきました。
「その環境は、あなたにとって良くないので1回転職してみてはどうだろう?」
「私も新人の時いじめを受けて転職したけど、今の病院と出会って良くなったよ!」
「一回、転職サイトに登録して良さそうな病院の求人を見てみたら? 見学もできると思う」
という言葉でした。

見学の結果、今の病院に応募し、転職をすることになりました。
前の病院を辞める時に「新人の時やめるのは馬鹿のすることだ」と言われました。
しかし、退職に成功し今の病院に行き始めました。
転職してからは周りはいい人ばかりで、看護師として頑張って日々過ごせるようになりました。
転職してよかったと思います。

看護師に向いてないと思うきっかけと、転職に至った経緯

R.Mさん(28歳女性)
当時の勤務先:民間病院

看護師4年目になります。
看護師に成り立ての頃、看護師に向いていないと思ったことがあります。
一度自分を見直した結果、転職した方がいいと考え転職しました。

看護師に向いていない時、私がどうしたかを教えます。
まず、考えることは、看護師に向いてないと思う理由は何かです。
職場や周囲の環境によるものなのか、仕事ができてない自分によるものなのか。
それを検討して、向いていないと思う要因が環境によるものであれば転職をオススメします。

例えば、私の話をしますと。
両親が強く看護師になることに反対で、折り合いがつかず家を出ました。
そのため、一人暮らしができ、家賃も安い看護師寮に入りました。
最初は我慢できましたが、寮が汚く壁も薄い、隣の生活音が丸聞こえです。
また、風呂とトイレが共同で自分は大きなストレスになりました。
寮の問題は、転職して別の寮付きの病院に行くか、自分で部屋を借りるかしなければ解決できません。

次に、職場の環境が非常に悪かったです。
元々、地方の民間病院に私は勤めていました。
その病院は地方出身者が戻ってくるケースが多く他県から来た自分は孤立しました。
周囲に悩みを相談できる人間も、友人もおらず。
同じ病院の中でも敵だらけで、医療に関しても相談した瞬間ねちねちいじられます。
そうしたこともあってか、信用できる人間が作れませんでした。
また、受け入れてもらおうと飲み会にも参加しましたが、飲み屋で先輩から「なんで来てるの?」と暗に批判されました。

なぜこうまで追い詰められなければいけないのだろう?
ひょっとして、私を批判した両親や病院の人たちが正しくて、私が間違っているのではないか?
ということは、あれらに耐えるのが当たり前であって、傷ついている私は看護師に向いてないのじゃないか?
ほかに向いてない部分があるのではないのか?
こうして、自分の「向いていない」と思える部分をたくさん出しました。
そうすると、自分の力ではどうにもできないところが多かったのです。
なので、1からやり直そうと思って転職しました。

新しい病院は、寮もキレイで隣の音も聞こえないので快適です。
人間関係も、地方出身者のみの特有の雰囲気もないおおらかでいい関係になりました。
転職して良かったと思います。

放置されて、怒鳴られて・・・・・・

N.Aさん(27歳女性)
当時の勤務先:民間病院

看護師3年目です。
私は、看護師になって半年たたずに転職した過去があります。

私は最初、総合病院で働いていました。
この総合病院は、1日の患者数が多く、対応する看護師の数が少ないのでばたばたしている病院でした。
入職当初言われたのが。
「当院にはプリセプター制度はありません。先輩看護師が働いているところを見て自己学習してください」
つまり、見たり聞いたりして技術を盗めということです。
ですが、この見て聞いて盗むがとてつもなく難しかったのです。

一度でも処置の現場にいた場合、その時やっていた処置は覚えたことになります。
なので「この検査前見てたよね? じゃ、お願い」と言われます。
注意点や必要な物品などの説明もなく、患者さんごとに違う処置をなぜできると思うのか。
処置の方法や、投薬について聞くと。
「何も見てないじゃない!」と怒られます。
たった一度見ただけで丸暗記できる頭を私は持ち合わせていませんでした。

時々「メモをとりたいので時間をください」と言ってみます。
ですが、先輩の看護師は「いいから見て覚えなさい!」と言われます。
そして後で失敗すると「何でメモをとってなかったの?」と怒られます。
そもそも、メモをとる時間もないくらい忙しく動かされます。

新人なのに全然覚えられない・・・・・・ひょっとして、看護師に向いてないのではないかと思いました。
そんなとき、看護学生の友達から「最近連絡ないけど、大丈夫?」とラインが来ました。
思わず、病院であったことを話してしまいました。
なので、看護師に向いてないので辞めたいと思っていると伝えたところ、友人は「それは病院がおかしい」と言い始めました。
プリセプター制度がないにせよ、新人を放置してそのままにするというのは聞いたことがない。
本来であれば、きちんと指導が付き教えていく。
など、「いっそ、新人教育に力を入れているところに転職したら」と言われました。

結果として転職しました。
友人に言われるがまま、転職サイトに登録しそこで新人教育に力を入れているところを探しました。
すると、今の病院が「大変だったね。うちも業務は大変だけどしっかり教えるから来ないか?」
言われたので、決定しました。

結果として、もう一度看護師になって良かったと思っています。
しっかり教えてくれる先輩もいますし、成長も実感できます。

◇小まとめ
どう考えても周囲の環境が悪いということもあります。
ひょっとして、看護師に向いていないのかも? 
と思ったとき、一度周りのことを考えてみてどうしようもないのなら転職も一つの答えです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
新人の時「看護師に向いてない」の解決方法は、二つ考えられます。
何かしらのことをすれば状況が好転する場合と、転職したらうまくいく場合です。
前者の場合。
状況を好転させるには、自分や周囲を客観的に見直し考える必要があります。
見直した結果、自己に問題があるときは自分の意識改革が必要です。
周囲に働きかけるときは、具体的な提案だったり簡潔明瞭な行動を心がけると良いでしょう。
後者の場合。
原因は自分以外にあります。
そんなときは何を努力しても、無駄に終わるので転職してしまった方が良いです。
新人の転職は色眼鏡で見られるときが多いです。
しかし、そのまま悪い環境に留まって心を壊してしまえば元も子もありません。