看護師が人間関係に疲れたら見てほしい体験談8選

転職改革
仕事はいいのだけど、人間関係が嫌だ。
いじめを受けていて、今すぐ解消したい。
けど、どうしたらいいの?

そんなあなたに2種類のやり方を見せます。
転職した方がいいのか、病院を改革したほうがいいのか?
2種類の体験談を集めたので、比べてみてください。

転職したパターン

よからぬ噂を広められて、嫌になりました

D.Yさん(33歳男性)
当時の勤務先:民間病院

精神科6年目の男性看護師です。
精神科は、男性職員が多いイメージでが、元いた病院は女性職員が全体の9割になります。
女性が多い職場の中で、いろいろと圧迫を受けて転職をしました。

上司に始まり、後輩も先輩もすべて女性なので噂が大好きです。
ある時、ありもしない噂を広められました。
それは、親身になって相談に乗っている女性患者さんと恋愛関係にあるということです。
病院の裏で逢い引きしたとか、ありもしない噂ばかりで、否定しても噂は消えませんでした。
また、「男性だから女性よりいっぱい仕事がこなせるよね」と力仕事を必要以上にやらされました。
先輩看護師たちは、「じゃ、がんばってね」と手伝いもせずにおしゃべりしたり、さっさと帰ったりします。

どうしてこんなにいじめられるのか?
人間関係が嫌で、職場に行きたくないとずっと思い悩み続けました。
ストレスで胃に穴が開き、はき出す相手もいないのでもやもやしながら過ごしていました。
最終的に看護師を辞めるかどうかを迷ってネットの掲示板に書き込みました。
その時に言われたのが「精神科以外にも男性が多い病院はあるし、転職してみたら?」という言葉でした。

言われてみればそうだと思い、転職を決意。
いくつか職場見学をして、男性が多かった精神科を発見しました。
女性が少ないこともあり、もう一回、精神科でがんばってみようと思い転職しました。

人間関係から来る危険

M.Yさん(30歳女性)
当時の勤務先:公立病院

看護師歴5年。転職は2回ほど。
病院を代えても、人間関係は同じような感じです。
無視をする、ファイルを投げる、悪口を言う。
ひどい時は個人の尊厳を踏みにじるような罵倒をされます。

率直に言って、そんな職場はさっさと逃げるが勝ちです。
ただ、どこの病棟へ行っても「自分の方が古株だから」と。
そんなことを言って、新人いじめをするお局はいます。

私が前にいた病院でも、要領のいい子は、お局を持ち上げて取り入ります。
しかし、そういう関係は何かあったときにあっさりと崩壊します。
周りに取り入っている子が、インシデントを起こしたときがありました。
そのお局は助けるどころか、あっさりと見捨てていました。
「人の悪口」でできている関係は、脆いからです。

長々といると、事件に巻き込まれます。
私も、他人のインシデントの責任を押しつけられそうになり転職しました。
担当の患者さんのストレッチャーの事前確認を怠り、患者さんがストレチャーと透析ベッドの間に転落。
偶然、あるいは幸いにもけがはありませんでした。
そのインシデントレポートを私に書けと迫ってきたのです。

人間関係が嫌だったことと、危険を感じて転職しました。
今は臨床といて働いています。
インシデントや振り返り教育は充実しているので危険は感じません。

飲み会という掃きだめ

T.Yさん(31歳女性)
当時の勤務先:総合病院

総合病院の内科に7年勤めて転職しました。
人間関係については嫌なことだらけだけど、我慢していました。
だけど、精神的に限界でした。

うちの病院は、職員の数が多く事あるたびに飲み会が行われます。
新年会は全部署合同のものや、部署別の歓送迎会があります。
お疲れ会や派閥ごとの飲み会、ドクターの企画の飲み会。
さらには、産休の壮行会や異動の送別会もあります。
妊婦に酒を飲ますのもいかがかと思いますが、なぜか開催されます。

毎月どころか、毎週のようにある飲み会が苦痛でたまらかったからです。

気の合う仲間がいれば楽しいですけど、いません。
派閥の縮図がそのまま席にも浮き彫りになり、内輪の盛り上がりにもついて行けない。
そして、全員が強制参加という苦痛で、参加費も払わなきゃいけない。
愛想笑いでやり過ごすも、そろそろ限界でした。

そして、師長や先輩看護師に呼び出されました。
「飲み会で楽しそうじゃないよね。仲良くなる飲み会なのにおかしいよね?」
師長や先輩看護師にそう言われて、溜まっていた不満が爆発。
辞めてやる! 何年も我慢したんだぞ! とふっと心の枷が外れて辞めました。
結果、転職をして気の合う仲間と出会い、飲み会も楽しくなりました。

師長の交代で人間関係が悪化した話

B.Nさん(29歳女性)
当時の勤務先:公立病院

看護師になって5年。
突然の師長交代があり、半年たったときの話をします。
詰め所の空気がゆるみきっていて最悪でした。

理由は、師長が変わったことで引き締まっていた空気が緩んだからです。
前の師長さんは、非常に厳しい反面、病棟の隅々まで見ていた人でした。
忙しいときは自ら看護を行ったり、スタッフの管理も適切に行うお手本のような人です。
今の師長さんは、誰に対してもおどおどしています。
スタッフに注意しなければいけない場面でも、誰に対しても強く出られずに言い負かされています。

例えば、新人が誤薬のインシデントを起こし、別の先輩看護師が気づきましたが、隠してしまいました。
その後、患者さんが医師に不調を訴えて、診察したところ誤薬が発覚しました。
これに対し、師長は2人を呼び出し、注意しました。
しかし、強く出られないためにやんわりとした注意になりました。
結果、注意された2人は反省しませんでした。
「師長が見てないから悪い」と師長に反論し、師長はなぜか言い負かされていました。

ほかにも、3年目の看護師がプリセプターになって指導をしているのですが、かなり適当な指導でした。
師長に注意してもらうように言いましたが、師長は動きませんでした。
仕方ないので自分で注意しましたが、私が前の師長のお気に入りだったと言われてやっかみ扱い。
師長にもプリセプターの子にも繰り返し訴えても聞いてもらえず、人間関係に完全に疲れて転職しました。

転職した先の病院も、何かと危ない場面があります。
しかし、師長が中心となって改善していこう、頑張ろうという空気を作っています。
そういった空気に触れて、自分も積極的に動けるようになって成長を実感しています。
人間関係に悩んだ場合、転職してしまう方が手っ取り早いのでおすすめです。

●小まとめ
 人間関係をすぐに解決したい人は、転職をしています。
 転職によって、人間関係を一度リセットするのは悪いことではありません。
 転職が人間的問題を解決し、人格の成長や、技術的な成長を促すこともあるようです。

人間関係を改善したパターン

ドクターとの関係改善

T.Yさん(37歳女性)
当時の勤務先:大学病院

看護歴12年目です。
私は元々クリニックにいたのですが、最新の医療現場を見るために大学病院に行きました。
ですが、ドクターとのやりとりに多大な労力を消費するようになりました。
主任という立場で病院を見たとき、ほかの看護師がドクターとの関係で苦労しているのを知りました。
特に、ドクターと看護師のやりとりですれ違いが起こると、それがインシデントを起こす可能性になり得ます。
円滑な業務を遂行するため、ドクターと看護師の関係を改善することにしました。

一番にやったことは、ドクターの性格の把握です。
うちは、大学病院ですから、働くドクターの数が多いです。
科ごとにドクターの性格や傾向を把握し、科ごとの看護師に共有させました。
Aのドクターなら深く質問されると嫌になる、Bのドクターは業務を把握してくれている。
Cのドクターは看護師を軽く見ているのでちやほやして持ち上げるべき、などです。

時には、おべっかを使いドクターの情報を集めました。
ドクターの性格を把握し、うまく関係を築くのが看護師とのすれ違いをなくす方法だと考えたからです。
ドクター性格の把握が終わり、科ごとに共有できたとき、業務改善は大きく前進しました。
インシデント発生率が徐々にですが低下してきたのです。

また、ドクターの情報は、新しくドクターと接する新人看護師たちにとっても必要なものです。
性格やNGの話題をわからずにドクターと衝突し、人間関係の問題で現場に影響が出るのはよくないです。

コミュニケーションをただ行うだけなら失敗しやすいです。
しかし、あらかじめ相手のことを考えて行えばうまくいきます。
私が作った情報が今後もうまく機能してくれることを祈ります。

人間関係をうまくするためのコツ

H.Eさん(30歳女性)
当時の勤務先:民間病院

看護師6年目。
転職をいくつか経験し、人間関係の複雑さを学びました。
そこで、人間関係を円滑にするたのコツを教えます。

・笑顔でいること
 女職場なので、ある程度は取り繕ってもオッケーです。
 ただ、きちんと口角はあげないとダメです。
 鏡を見て練習しましょう。
 経験上、笑顔でいると、相手が話しかけやすいですよ。

・仕事に対して前向きであること
 新人には厳しい話ですが、振られた仕事はきっちりこなしましょう。
 仕事を振られても、嫌そうな顔をせず引き受けましょう。
 人の見えないところで嫌な顔をしましょう。

・挨拶をする
 なるべくいろんな人に出勤したときと帰るときは挨拶しましょう。
 挨拶はもっとも基本ですぐにできることです。

・悪口を言わない
 聞かないはほぼ無理です。
 自分から言うと一気に広まります。
 また、悪口も肯定してはいけません。
「そういう考えもあるよね~」くらいがちょうどいいです。

・ある程度は我慢
 どうしてもという一線があるので、全部我慢しろとは言いません。
 しかし、看護師になった以上ある程度のレベルまでは我慢が必要です。
 職場に行ったら涙が止まらない、などは危険信号です。

明日からできるものはあったでしょうか。
これだけやっても、もうダメなら違う方法を試すか、環境を変えるかしかありませんね!

年上の後輩とのコミュニケーション

Y.Iさん(29歳女性)
当時の勤務先:民間病院

民間病院で5年目になります。
先日、かなり年上、おそらくは50代の看護師が後輩になりました。
内科とクリニックで併せて20年以上の大ベテランです。
ベテランのサポート役に任命されましたが、まったくうまくいきませんでした。

ベテランは病棟のやり方に馴染めませんでした。
やることに優先順位をつけるのですが、その付け方が間違っている。
「優先順位の付け方が違いますよ」
と言うと、「やってるわよ!」と逆ギレをされました。

こうして、年齢も経験もずっと上の「後輩」とのコミュニケーションに悩みました。
師長にも相談しましたが、そのうちなんとかなるの一点張り。
困ったあげく、夫に相談したら意外な答えが返ってきました。
「そのベテランさんも辛いよねぇ」と。
「来たばっかりで、何もわからないのに、仕事を教えてもらえないなんて」
確かに、と驚く私に、夫はいくつかのアドバイスをくれました。

1,相互確認は事前にチェックリストを作って行う。
  部屋持ちのやることをリスト化し、優先順位をつける。
  これを作業前に相互確認して、相互の意識をすりあわせておく。
  これを小さく印刷して、確認しながら進める。

2,覚えてほしいことはマニュアル化する。
  病院独自の流れやルールを見えるようにしてこなかったので、マニュアル。
  足りないところは、先輩や師長にお願いし、きちんと文章にする。
  それをベテランさんに確認してもらい、覚えてもらう。

3,親睦会を開く。
  全員出席でなくてもいいご飯会を開く。
  お酒も飲めない人はのまなくてよいし、子供も連れて来ていい場所にする。
  ようは、そのベテランさんのことを知る会を1回開くことにしました。

これらを実行したら、見違えるようにベテランさんは病棟になじみました。
私の手からも離れ、ほっと一息ついているところです。
もし近い悩みの方がいたら、よければ参考にしてください。
相手のことを考えた教育プログラムを組むのが重要です。

人を褒めるときは大きな声で褒める

O.Dさん(33歳男性)
当時の勤務先:民間病院

はじめまして、個人病院で看護師やってます。
前は大学病院にいたのですが、派閥のやりとりに疲れて個人病院に行きました。
個人病院を選んだ理由は、個人同士の距離が近く、アットホームなイメージがあったからです。

ですが、実際はそうでもありませんでした。
病院全体に休憩室の延長のようなだれた雰囲気があります。
また、古株と新人の間に溝があり、ちょうど真ん中の自分に双方が愚痴を言いに来る状況です。
病棟全体が円滑に回るための歯車がない、という感じでした。

大学病院で派閥に疲れて個人病院に来たのに、また人間関係でつまづくのか・・・・・・。
そう考えたら、悔しくなりました。
そこで、師長に直談判し、改革を開始しました。

私のいる個人病院は、個々のスキルは問題ありません。
問題は、古株と新人の対立とその結果生じただらけた空気を引き締めることです。
行ったことはただ一つ、師長と自分が新人と古株の双方を褒めて回ることです。

新人には看護学校で学んだ新しいスキルや、強いやる気、何より元気があります。
古株には今まで詰んできた豊富な経験と、状況判断能力、それを根拠にした自信があります。
なので、それを褒めました。
「知らないことを知っててすごいね! 今度教えてよ」
「判断が速くて助かりました、同じようなケースが過去あったんですか?」
など、とにかく褒めて褒めて、周囲にどういう点で新人と古株が優れているかを知らせました。

粘り強く続けた結果、ぽつぽつとお互いを褒めるようになってきました。
そうすると、自然と会話が発生し、交流が生まれます。
交流が生まれれば、それがチームワークの源泉となります。
今は、この生まれた交流を絶やさないように、双方の間を取り持ちながら仕事をしています。

ものすごく大変ですけど、大学病院のように根強い派閥がないのでやりやすかったです。
今では、褒める習慣がきちんと身につき、空気も引き締まったので職場で働きやすくなりました。
褒めることは大事なことで、それを行うことによって人間的にも成長できました。
人間関係のつきあい方に悩んだら、状況を見て相手を褒めてみてはどうでしょう。

●小まとめ
 どの人も具体的にどうすればいいかを語っています。
 どちらかというと、長期的に改善していくようですね。
 明日からよくなる、ということはないようです。

まとめ

 今すぐ人間関係をどうにかしたい人には、転職をオススメします。
 私はもう嫌だ辞めてやる! となって看護師を1回辞めました。
 しばらく休むと落ち着いてくるので、ほかの病院を見学つつ、情報を集めて転職してしまいましょう。

 もし、病院を変えてしまいたいと燃える改革派ならば、小さなことから積み重ねていきましょう。
 今の病院に働きかけたいと思ったり、転職を重ねるのが不安であるなら、オススメです。
 体験の人たちのように師長やスタッフ全体に呼びかけて、行動すれば病院は変わるかもしれません。

 それぞれに合ったやり方で、人間関係を改善きればいいと思います。