9人の体験談に見る、看護師が抱えるさまざまなストレス

sutoresu

看護師は、ストレスの多い仕事です。
この記事では9人の悩みを抱えている看護師を紹介します。
看護師がどういった事に悩み、ストレスを感じているのかを体験談を通して見てみましょう。
この体験談を通して、自分が感じているストレスの原因や対策が見えてくるかもしれませんよ。

人間関係のストレス

人間関係に疲れる毎日

Y.Eさん(30代女性)
当時の勤務先:透析クリニック

私は、透析クリニックに勤務して8ヶ月目です。
元は外科で10年勤めましたが、家庭の事情があって現在の職場に転職しました。
今は人間関係のストレスで、正直疲れ切ってしまっています。

入った時から態度がよそよそしかった数人が、私だけを無視します。
ひどい時は、わざと情報を教えなかったり、忙しい時に手伝ってくれなかったりします。
はじめのうちは、私の働き方や態度が悪かったのかと思い、話し方や態度を気にするよう努力していましたが、そっけない対応や無視が続く状況は変わらず、努力するのもむなしくなってしまいました。
さらには、私が手伝いをしようとすると、「やらないで」と拒否されたり、わざとらしく大きな音を立てて物を置かれたりします。
今では、挨拶を無視されたりもしています。

お金のためと割り切ってはいますが、本当に疲れる毎日です。

患者さんとの関係がうまくいかない

D.Uさん(30代女性)
当時の勤務先:消化器外科

私は、消化器外科6年目の看護師です。
看護師の入れ替わりが激しい病棟なので、ずっと同じ病棟で働いている私は古株だったりします。
同僚たちからの信頼も得られるようになってきましたが、患者さんとの関係がうまくいかなくて悩んでいます。

大体の患者さんとは普通に接することが出来ていますが、時々トラブルになります。
あるときは、患者さんから怒鳴られました。
夜間に大腸ストマから出血していた方だったのですが、少量ずつでバイタルにも異常はありませんでした。
緊急性はなく、その後も定期的に観察して変化がなかったため、その旨を伝えました。
すると患者さんから「こっちは不安で診察を受けに来ているのに、不安を与えないようにするのがプロだろう!」と怒鳴られてしまいました。
またあるときは、別の患者さんから、私の対応が不愉快だと言われました。
直腸がんの術後で、しばらく便失禁があったため、その方に病棟からオムツを貸していました。
病棟のルールなので「自分用のオムツが用意出来たら返却してほしい」旨を伝えたところ、気分を害されたようです。
一番ショックだったのは、入院時からずっと担当していた患者さんから、「あなたの後輩には悩みを打ち明けられる」と言われたことでした。

確かに、元々せっかちな性格でイライラすることもありますが、患者さんの前では極力態度に出さないようにいつも注意しているつもりです。
患者さんのことを考えて一生懸命やっていますが、患者さんとトラブルになるとストレスがたまります。

院長からの嫌がらせ

Y.Aさん(20代女性)
当時の勤務先:クリニック

私は、クリニックに勤務して6年目の看護師です。
院長が私にしてくる露骨な嫌がらせでストレスを感じています。
クリニックには、看護師は私一人で、あとは事務を兼ねた助手の方が数名の職場です。
事務員の退職が何人か続いたタイミングから、院長の私に対する嫌がらせのような小言が始まりました。

どうやらターゲットは私だけのようで、他の事務員の方が同じようにされているようには見えません。
最初は「首を曲げていた」だったり「顔をかいていた」だったりと自分のしぐさが悪かったのだろうかと思うような注意でしたが、そのうち「お茶を飲む暇があれば掃除をしろ」「眠そうにしているところを患者が見ていて苦情がきた」「患者が怖がっている」などと、私の行動一つ一つに対して、毎日しつこく責められている状態です。

私は独身ですので、転職活動をして収入が減ると困ります。
人間関係に関する悩みはどこの職場へいってもあるものだからと割り切ろうとも思いますが、難癖のように思える言葉を毎日聞くのがストレスです。

「人間関係」と一口に言っても、看護師は実にたくさんの人と接する仕事です。
3つの体験談を掲載しましたが、

  • 同僚(先輩・後輩)との関係
  • 患者さんとの関係
  • 上席者(院長・師長)との関係

とその種類は様々です。
努力で改善出来そうな問題がある一方で、個人の努力ではどうにもならない問題もあったりします。

業務量に関するストレス

業務量が多すぎて大変

A.Hさん(20代女性)
当時の勤務先:ICU

私は、看護師4年目で現在はICUに勤めて2年目です。
以前は慢性期の病棟に勤務していたのですが、別の分野の病院も経験してみたいと考えて転職し、今の病院にやってきました。

1、2ヶ月ほどで通常の業務にもなれ、毎日の仕事をこなしていました。
ですが、中堅以上の先輩方が次々と辞めてしまい、いつの間にかリーダー以上の看護師は師長のみといいう状況になってしまいました。
そのため、私がリーダーを任されることになったのですが、師長からは何も教えてもらえず、ただ突然に責任と業務量が増えただけでした。

あまりの業務量の多さに、調べ物をする時間もなかなか取れません。
調べることが出来ても理解に時間がかかってしまい、他の業務の時間に響いてしまう状況だったりもします。
毎日残業が続くため、家に帰っても夕飯を食べて一息ついたらもう寝る時間です。
休日には、委員会、勉強会も多く、ゆっくり過ごすことは出来ていません。

私だけではないとは思うのですが、業務量が多すぎて困っています。

残業が当たり前な風潮が嫌!

N.Tさん(20代女性)
当時の勤務先:循環器内科

私は、循環器内科病棟での勤務4年目です。
うちの病院の残業の多さにストレスを感じています。
というのも、どうしても仕事が片付かない時であれば、残業するのも理解出来るのですが、病棟全体が残業前提で動いていることが理解出来ません。

私は普段から、定時までに仕事を片付けられるように調整して動いています。
しかし、周りが残業ありきで動いているため、結局定時前にあれこれと頼まれることになり、最終的には残業しなくてはいけなくなってしまっています。
具体的には、比較的余裕がある日でテキパキと片付ければ定時で終われたと思うような日でも、ダラダラと2時間以上残業が続く状況だったりします。
師長さんに相談したこともありますが「みなさん助け合ってやりましょう」と言われるくらいで解決になりません。

確かに、私の病棟は他と比べて忙しい方だとは思うのですが・・・。

ダラダラやっている人たちを手伝うために自分の仕事を頑張っているわけではないので納得がいきません。

こちらのお二方は、どちらも業務量に関するストレスのお話ですが、

  • 残業しなければ片付かない業務量に困っている
  • 他人の残業に巻き込まれて困っている

というまったく別のお悩みです。
ですが、どちらも病院側・職場環境に問題があるように見受けられます。

責任に関するストレス

命に関わる責任の重さ

O.Hさん(20代男性)

勤務6ヶ月の新人看護師です。
看護師の仕事の責任の重さに、学生時代からストレスを感じています。

今月に入ってからインシデントを三回ほど起こしてしまいました。
大きな事故にはなりませんでしたが、少し油断しただけで命に関わるという責任の重さを前に、逃げ出したい気持ちでいっぱいになってしまっています。
ですが、辞めたところで再就職するにも看護師以外の選択肢は難しく、怯えながら続けている有様です。

指導してくださる先輩に、辞めたいという気持ちがあることを伝えましたが「考えが甘い」と言われました。
確かに甘い考えかもしれませんが、看護師として割り切ることが出来ないでいるのも本音です。
さらにこんな気持ちでいるせいもあって、やる気がおきず、勉強も進まず、知識もまったくついてこない状態で、何もかも嫌になっています。

今の職場は先輩方にとても恵まれている環境だと思うのですが、やはり「命に関わる責任の重さ」という部分が、どうしてもストレスを感じます。

緊張で頭が真っ白に

R.Bさん(20代女性)
当時の勤務先:町立病院

町立病院に転職して半年です。
看護師としては7年目ですが、プレッシャーに弱くて緊張して頭が真っ白になってしまうことがよくあります。

どんなことも慣れだと先輩方からは言われますが、急を要する患者さんの対応となると、すぐにパニックになってしまったり、気持ちだけが先走って焦ってしまい、すぐに頭が真っ白になってしまいます。
自分なりに努力してはいるつもりですが、もともと私は要領が悪く、不器用で、物覚えもあまりよくないので、注意されることが多いです。
そして、緊張で焦ってミスをするたび、さらにミスを恐れて余計に萎縮してしまう悪循環の中にいます。
周りの先輩方はフォローしてくれますが、自分以外の人たちが手際よく対応している姿を見ることで、どんどん自信をなくしています。

このままだと、いつか重大なミスを起こしてしまうのではないかと思うと、それも不安でたまりません。

「命を預かる」という言葉があります。
一般の人に比べて、医療現場というのは、そういった重い責任を負う状況に遭遇することが非常に高い職業です。
「ちょっとした気の緩みが、取り返しのつかない事態につながる」という不安を抱えている人も少なくありません。

不規則な生活に関するストレス

不規則な生活も覚悟はしていたけれど…

Y.Dさん(20代女性)
当時の勤務先:二交替の病院

私は、二交替の病院に勤務しています。
多い時は、一ヶ月の間に5回夜勤があります。
不規則な生活となることは、看護師をしている以上覚悟の上でしたが、最近それがストレスになってきています。

私の場合、夜勤のために生活のリズムが崩れてしまい、普段から寝たい時に眠ることが出来ず、寝ないで日勤に向かうこともあったりします。
また、夜勤の時には、2時間位の休憩時間があり、特別忙しいわけではないにも関わらず、落ち着かなくて仮眠できることはほとんどありません。
誰かがやらなきゃいけないことだということは、十分承知しているつもりです。

ですが、今の私にとって、現在の多めの夜勤はかなりつらいです。

疲れ切って寝るばかりの毎日

H.Hさん(20代女性)

現在看護師2年目です。
23歳から看護師を目指して学校に入ってからは、仕事と家事と勉強以外は寝るばかりです。

学校に入るまではOLをしていたのですが、仕事とプライベートの線引はきちんと出来ていて、平日の夜や週末には予定がぎっしりで、友達もたくさんいました。
将来の事を考えて、貯金のほとんどを使って看護学校に入り、看護師として働き始めましたが、未来に希望が見出だせないでいます。
激務に毎日疲れ果て、友達や家族ともなかなか会えず、貯金もなく、体調も悪く、肌も体型もボロボロで、ほとんど出かけることもなくりました。
仕事もまだまだ半人前で、勉強しなければとは思っているのですが、心身ともに余裕がなくて、寝ることしか出来ません。

将来を見据えて頑張っているつもりですが、寝ている時だけが幸せと感じるような毎日がストレスです。

シフト制の職場では、夜勤は当然あるものとして覚悟して入職される方がほとんどだと思います。
ですが、実際にやってみると「これほどつらいとは思わなかった」と考える人も少なくない印象です。
業務量が多くて残業が日常的な状態に加えて夜勤もあるとなると、心身ともに余裕がなくなる状況は想像に難くありません。

まとめ

看護師が抱えるさまざまなストレス。

  • 人間関係
  • 業務量
  • 責任
  • 不規則な生活

どのストレスについても言えることですが、自分で解決出来るものとそうでないものがあります。
出来る限り努力してみるという気持ちはいつも心がけたいですが、それでもどうにもならない時には、転職という選択肢もあることを心の片隅に留めておくのも良いと思います。
そして、「看護師の仕事はすべて大変」「どこも忙しいのだから」という先入観から自由になることも大切かもしれません。
少しくらいの無理をすることはあっても、楽しく健康的に仕事を続けられている看護師もいますからね。